ヤクルト山中浩史投手(31)が先発ローテ入りに1歩前進した。先発して2回を投げ、2安打無失点。「投げたいボールを投げられた。追い込んでから中に入るので精度を上げたい。緩急は打者と駆け引きできた」。最速は123キロ、最も遅い球は97キロと、26キロの球速差を駆使した。

 1回2死無走者から突然、クイックモーションで投球した。「走者がいなくてもやってくれとコーチに言われていたので」。ただし、初球の122キロの直球が甘く入り、左中間フェンス直撃の二塁打を浴びた。「不用意にストライクを取りにいった」と、昨年からの課題としている点の反省も忘れなかった。

 真中監督は「キャンプ初日から投げ込んで疲れている中、低めに丁寧に投げていた」と高評価を与えた。