広島堂林翔太内野手(25)が、ロッテ戦で2番打者としてつなぎの打撃をみせた。

 1回無死二塁から追い込まれながら外角に逃げるスライダーを見極めると、次の外角直球を一、二塁間にはじき返し、チャンスを広げた。2回の第2打席は風にも乗って右中間を深く破る三塁打。マルチ安打の働きだった。試合後は「いい見逃しが数多くできている。いい内容を求めて肩の力が抜けているのが、いい結果につながっている」とうなずいた。前日23日KIAとの練習試合に続き、2試合連続マルチ安打となった。

 8得点の試合に、緒方監督は堂林の名前を挙げた。「初回からいい攻撃ができた。特に堂林は追い込まれながらつなぎの打撃ができたのが大きかった。あれが今年の成長を感じさせる1本だった。その後も甘い球を長打にしてくれた。いいね。続いている」。鈴木誠也外野手(22)がWBCで抜けた外野の中で存在感を示している。【広島担当 前原淳】