「シン・ゴジラ」の快進撃が始まる。日本ハムのドラフト4位、森山恵佑外野手(22=専大)が24日、沖縄・名護での紅白戦に急きょ招集され、適時打を放った。沖縄・国頭での2軍キャンプを打ち上げ、千葉・鎌ケ谷へ移動予定が当日に変更となり、バタバタ。「何が何だかわからず、ずっと緊張していた」と、へとへとに疲れきっていた。

 不慣れな環境でも、訪れたチャンスを逃さなかった。5イニングの紅白戦では3打数1安打1打点でさっそくアピールした。白組の「4番右翼」でフル出場。2-2で迎えた5回無死一、三塁、中前に勝ち越しの適時打を放って自慢の打力を見せた。2回に守備の乱れ(記録は安打)もあり「全然うまくできなかった」と、悔やんでいたが挽回。見守った栗山監督も「今はいろんなことをミスしていい。打つ方は楽しみ。1軍に来て結果が出ることが重要なので」と、勝負強さに期待を高めていた。

 腰痛の岡のほか谷口、浅間ら外野陣が離脱者続きのため、森山が招集された。今日25日から始まるオープン戦など実戦で結果を残せば、開幕1軍も視界に入る。「2軍でじっくりと思っていたけど…。まずは1軍の雰囲気に慣れて頑張ります」。24日に名護の宿舎に入り、今日25日から正式な1軍合流。星稜出身の左の大型新人スラッガーが、1年目からポジションを奪いに行く。【保坂果那】