巨人阿部慎之助捕手(37)が打線を点火させた。

 3回無死満塁で相手左腕エスコバーから初球の138キロ直球を痛烈な右前打。「良かったと思う。近めを待っていた」と納得の一打で、周りに勢いを与えた。

 村田の右中間への2点適時二塁打、吉川大の右中間への適時二塁打などで一気に6得点を奪った。ここまで対外試合5戦で9得点にとどまっていたが、主砲が先陣を切り、9得点で大勝した。

 高橋監督は「あとの選手が楽になった。最初の1点が簡単に取れればね。打てるところで打つのは、さすがベテラン」と、たたえた。