復帰への兆しが見えた。日本ハム大田が20日、イースタン・リーグのヤクルト戦に「1番中堅」で先発した。3月4日、巨人とのオープン戦での打席で左腹斜筋を痛めて以来47日ぶりの実戦。3回に先制の適時三塁打を放ち、3打数1安打1打点に「しっかりボールも見えていたし、結果も出た。気持ちもほっとした」と、笑顔を見せた。

 巨人からのトレード移籍で今季新加入。古巣では昨季自身最多62試合に出場も、レギュラーに定着できなかった。新天地で心機一転のはずが、開幕前で離脱。それでも焦らなかった。当初復帰まで4週間程度と見込まれていたが「全ての動きに連動する筋肉。その分、6~7週間かけて治してきた」。万全の状態で復帰するため、痛みと向き合ってきた。

 同郷の心強い存在からのエールが心に響いた。同じ広島出身で2軍調整中の主砲中田もこの日の2軍戦に出場した。「誰が見ても力がある。早く1軍で一緒にやりたい」と期待を寄せられた。田中2軍監督も「あれだけ打てる。何試合か(2軍戦に)出て」と話しており、1軍昇格に近づいた。「自分もそのつもり。勝利につながる1本を打てるように頑張りたい」と大田。札幌ドームで大暴れする日を心待ちにしている。【保坂果那】