憧れの大エースに肩を並べた。巨人菅野智之投手(27)が完封で4勝目を挙げ、セ・リーグでは89年の巨人斎藤雅樹(現2軍監督)以来、28年ぶりとなる3試合連続完封を達成した。2年連続の開幕4連勝は、66、67年に巨人堀内恒夫と高橋一三が成し遂げて以来でもあった。ライバルと意識するDeNA筒香嘉智外野手(25)との対戦を4打数1安打と圧倒。真っ向勝負で2年越しの大記録を射止めた。
135球に全てを出し尽くした。プロ野球史に名前を刻んだお立ち台で、菅野がようやく緊張をほどいた。「あらためて、すごいことをしたと思います。疲れたので、次のことはゆっくり休んで考えます」。もう余力は残っていなかった。
既に127球を投げていた8回、ベンチで尾花投手コーチに「どうするか」と問われて「行きます」と即答した。ブルペンは中盤から無人。仮に打たれて150球を超えても投げ切る覚悟で意思表示した。偉業がかかった9回1死走者なし、打者は筒香。「ホームランが許されない状況だけど、攻めなければいけない。逃げたくなかった」。覚悟の150キロ直球で詰まった中飛に打ち取る。直後、次打者ロペスの二ゴロを見届けて小林と抱き合った。
少年時代から憧れ、平成の大エースと呼ばれた巨人斎藤雅が到達した領域にたどり着いた。「今では考えられない記録と成績を残した方。目標とする大投手の1人です。最後まで投げ切る大事さを教えていただいた」。球数がかさんでも、マウンドを守り抜く決意は衰えなかった。その姿は、11試合連続完投の中で3連続完封を達成した大先輩に重なった。
斎藤2軍監督 あの頃、球数は全く気にしなかった。完投するから数を抑えようとするのではなく、相手1人1人を確実に抑えることしか考えていなかった。その結果、完投になっていた。9回を投げ切ることで自信がついていった。



