GWの最後に「GV」が救った! 中日の両助っ人が初のアベックアーチを決め、連敗を6で止めた。今季加入のゲレーロが2回、先制の5号3ラン。触発されたように4回に2年目ビシエドも4号ソロ。開幕から不振に苦しんだ大砲コンビが救世主になった。

 ゲレーロは最近5試合で3発目。今季5本のうち、3本が3ラン。毎日、各打撃コーチと熱心にフォーム修正を行う真面目さで、不振を脱却しつつある。内海の内角球をさばき「低めの難しいボールを、うまく拾えたよ」と喜んだ。

 同じく開幕から低調だったビシエドは5回、6回にも適時打で4安打4打点。同じキューバ出身のゲレーロとは日々、意見交換。昨年自ら経験した来日1年目の苦労を知る。「2人でもっといい顔を見せていきたいね」とV砲は笑った。

 何より喜んだのは、2人をスカウトした森監督だ。「外国人に当たりが出ると勢いに乗るし、点につながる。連休の最後に球場にこれだけ足を運んでもらっている中で、外国人に本塁打が出て、8点取れたということでおわびとしたい」。ファンへの“ざんげ”を口にした。泥沼の黄金週間の最後にゴールデンビクトリーが待っていた。【柏原誠】