右肩の違和感で3軍調整中の巨人山口俊が、6月の交流戦中にも1軍に初昇格する可能性が浮上した。11日、川崎市のジャイアンツ球場でDeNAからのFA移籍後初となるシート打撃に登板。打者10人に34球を投げ、最速144キロ。安打性の打球は2本だった。視察した堤GMは「(1軍昇格まで)そんなに時間はかからないと思う。希望的には交流戦の途中ぐらいじゃないか」との見通しを示した。

 早期の復帰プランを立てられるほど力強い投球だった。力感ある直球にカーブ、スライダー、フォークを低めに集めた。山口俊は「全球種でストライクが取れたし力を入れて投げるところはイメージに近い球がいった」と手応えを深めた。

 経過が良好なら17日か18日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦で実戦初登板の見込み。「やっとここまで来られたというのが率直な感想。(右肩に)不安はないのでこのまま上がっていければ」と力を込めた。