左太もも裏の肉離れで戦列を離れている日本ハム大谷が、上位進出への「切り札」になる。栗山監督は15日、「いろいろなパターンを考えている。打者か投手かも含めて、すべてのパターンがある」と、復帰プランを固めずに柔軟に検討していくことを示唆した。

 大谷は故障後1カ月以上が経過し、徐々にランニングや打撃練習を再開している。通常であれば、2軍戦を経て1軍復帰となるが、栗山監督は「何も考えていない」と話し、即1軍昇格も視野に入れている。すべては本人のコンディションと、チームの状況を加味して決断する。チームは5月に入り9勝2敗と盛り返しており、快進撃が続くようなら、6月末の交流戦明けから「二刀流」で復帰を目指せる。だが、チーム状況が再び暗転するようなら、危機を救うべく、まずは打者として交流戦中にも早期復帰させる可能性もある。【本間翼】