DeNAのドラフト1位ルーキー浜口遥大投手(22)が、試練を乗り越え3勝目を挙げた。最速151キロの直球で押し込み、自己最長の7回を5安打1四球無失点と大健闘。4月25日阪神戦以来約1カ月ぶりの勝利投手となった。チームが毎年のように泣かされてきた鬼門の交流戦で、昨季日本一の日本ハムを3-0で破り3位浮上。スタートダッシュに成功した。

 復活のマウンドは、日本ハム打線との戦いであり、自分との戦いでもあった。遠ざかっていた白星を、浜口は「しんどかったですね…」とかみしめた。交流戦開幕投手を託され、7回5安打1四球無失点と大役を果たした。「四球で自分から急に崩れる試合が続いていた。自信を持って腕を振ることだけを考えた」。デビュー2連勝後に3連敗と、精神面での浮き沈みが課題だったルーキーが、苦しんだ末に勝利をつかんだ。