新助っ投が待ち遠しい…。中日は9失点で敗れ、最下位に転落した。シーソーゲームを展開していたが、6回に先発山井が川端に痛恨の勝ち越し3ランを浴びて、力尽きた。

 「先発がゲームを作れず、踏ん張れないからこういう試合になる。ここ(神宮)で走者をためるような試合をしてはな」と森監督はボヤいた。川端に打たれたイニングは、それまで2発打たれていた先頭山田哲への四球から。1死一、三塁とし、川端には3連続ボール。4球目、高く浮いたシュートを痛打された。計3被弾で7失点の山井は「1発を警戒していて、3本も打たれていたら話にならない」とうなだれた。

 昨年も同時期の神宮3連戦で計31失点し、その後に連敗が7まで伸びてペナントレースから脱落した中日。また“投壊”の道を歩むわけにはいかない。投手陣の整備を目指し、ジョエリー・ロドリゲス(26)の獲得を進めていることが判明した。ドミニカ共和国出身の左腕で、メジャーでは16、17年にフィリーズで計38試合に救援登板。今季は3Aで中継ぎとして33試合に投げ、5勝3敗、防御率4・56の成績だった。

 この日は先発が崩れたが、守護神田島が不振で2軍落ちするなど、必勝パターンが確立できずにいる。先発の代え時が難しくなってるのもその理由からだ。ブルペンの整備は急務。150キロ前後の剛球で三振を奪えるタイプのロドリゲスが加入すれば心強い。

 新戦力の1軍合流は早くても8月上旬。神宮では5連敗と、踏ん張りどころを迎えている。【柏原誠】

 ◆ジョエリー・ロドリゲス 1991年11月14日、ドミニカ共和国生まれ。09年にパイレーツ入り。14年にフィリーズに移籍し、16年にメジャーデビュー。昨年まで2年間で計38試合に登板し、1勝2敗。防御率5・40。レンジャーズを経て今季からオリオールズとマイナー契約。185センチ、97キロ。左投げ左打ち。