雪上長靴トレで、目指せ江川の尻! 日本ハム栗山英樹監督(57)が14日、ドラフト1位の金足農・吉田輝星投手(17)へ過酷な自主トレメニューを提案した。まずは入寮前までに「ランニングだけは、しっかりやってほしい」と注文した。吉田は昨冬、雪が積もったグラウンドを長靴でランニングする練習法で下半身を鍛え、今夏の甲子園での活躍の基礎を築いていた。「しっかり足を上げないと前に進まない。だから長靴でのランニングはいい。しっかり、やっていただきたいですねぇ」と、今オフも継続することを望んだ。

自らの経験も踏まえて、雪上での長靴ランニングを推奨する。栗山監督も生活拠点を置く北海道・栗山町で畑作業などをする際に長靴を愛用。「俺も冬の長靴は何種類も持っている。岩場で滑らないやつだとか、きこりさんのゴムの黒い長靴とか。重いから足を上げるのに、ものすごいトレーニングになるんだよ」と、下半身強化にはもってこいの組み合わせだという。

目指してほしい下半身は、元巨人の江川卓氏(63)だ。栗山監督は現役時代に対戦し、大きなお尻と浮くような直球に度肝を抜かれた。「すごく下半身が安定しているから、あのボールが投げられる。下半身に力があって、粘りがあって、体力があるというのは普通に考えて、いいに決まっている。俺が出ていた頃なんて(江川氏の)晩年だから。やっぱり(全盛期は)すごかったんだろうな」と、伝説の投手たるゆえんを力説した。今日15日に秋田県内で仮契約予定の吉田にも、そうなってほしい-。大きな期待を込めた過酷トレ指令だ。