ロッテの7年目、加藤翔平外野手(27)が楽天との練習試合に「2番左翼」でスタメン出場。3回の右本塁打を含む4打数2安打と暴れ、4-1の勝利に貢献した。前日15日の斗山戦でも2本の二塁打を放っており、4打席連続長打と絶好調だ。

これまでは14、17年の98試合出場が最多。毎年、期待されながら本格的なブレークに至らないスイッチヒッターに対し、井口監督は「同じメンタルで1年間やり通せば結果が出る選手。それだけのポテンシャルは持っている。何とか自分自身で打破しないといけない。そういう気持ちでレギュラーを取りに来ていると思うので、そういう気持ちで1年間やってほしい」とエールを送った。

沖縄に移動する前の石垣島では2軍キャンプに参加した。打撃コーチ兼任の福浦から「踏み出した足で(タイミングを計り)ボールをつかまえる」技術を伝授された。「福浦さんと一緒にバッティングをしたり、打撃投手もやってくれた。そういう面では2軍キャンプにいましたけど良い時間だった」という。

悲願のレギュラー定着に向け、精神面で波をなくすことも求められる。これまでは成績が悪いと部屋にこもって自分の打撃の映像を見たり、ベッドに入っても、また起きてバットを握ってしまうことがたびたびあった。「悪かったからといって何かを変えてしまったら、今までやってきたことの意味がなくなる。1日くらい打てない日はだれしもある。考えることも大事だと思いますけど、必ず次の日、次の試合はくる。次の試合のために考えた方がいい」。今季はうまく気持ちを切り替えて、好成績につなげる。【千葉修宏】