沢村賞選考委員会(土橋正幸委員長)は3日、都内のホテルで選考会を開き、楽天岩隈久志投手(27)の初受賞を決めた。選考基準は「15勝」「150奪三振」「10完投」「防御率2・50」「200投球回」「登板25試合」「勝率6割」の7項目で、今季の岩隈は完投(5試合)以外の6項目をクリア。五輪で1カ月近くチームを離れながら7項目をクリアした日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)との同時受賞(過去2度)も検討されたが「久しぶりの20勝であり被本塁打がわずか3本など中身も良かった」(土橋委員長)などの理由で岩隈の単独受賞となった。