<巨人3-5広島>◇4日◇東京ドーム

 あこがれだった日の丸のユニホームを着て過ごした濃密な日々が、広島不動の4番栗原健太内野手(27)をさらにたくましくした。1-2の8回だった。2四死球で回ってきた2死一、二塁の好機。この回までわずか3安打と打線が湿りがちだった状況で、栗原の一振りが試合を決めた。

 カウント2-2からスライダーを思い切り引っ張ると、鋭い打球が左翼席へ。「4番として最高の仕事ができた」。逆転3ランに興奮を抑えきれない。派手に右腕を突き上げながら、一塁ベースを回った。

 今春はいろいろな経験を積んだ。昨年右ひじを手術したこともあり、一度はWBCの日本代表メンバーから漏れた。原監督からは「君は将来必ず日本代表の4番になる選手」と励まされた。失意の中、直後に取った行動が周囲の評価を上げた。「まだキャンプ中だから」と室内練習場へ向かうと、黙々とバットを振り始めた。村田(横浜)が故障したとき、すぐに代役で呼ばれたのも、27歳の野球に対する真摯(しんし)な姿勢があったからだ。

 3日は3安打を放ち、この日は起死回生の1発。「本当に最高」と繰り返した。4月からエンジン全開の栗原が、今季も広島をけん引する。

 [2009年4月4日23時58分]ソーシャルブックマーク