年男の横浜山口俊投手(23)が、「どすこいボール」の完成に意欲を見せた。11日、静岡・裾野市のグラウンドで自主トレを公開。ランニングや遠投などで、約4時間汗を流した。この自主トレで、今季から導入される統一球を初めて使用。「上に抜けちゃう感じがあって、前腕が張ってしまう。しっかり投げて慣れていかないと」と、違いを実感していた。

 それでも「曲がる変化球もあると思う」と可能性も感じた様子。昨年も投じていたが大きな武器とならなかった「どすこいボール」を「完成させたい」と意気込んだ。

 「どすこいボール」は、左打者の外角に逃げるように沈むツーシーム系の球。昨年10月に他界した元幕内力士谷嵐の父久さん(享年58)への思いも込めて命名した。年明けには墓前を訪れ、「去年以上の成績を残す」と誓った右腕。ボール変更を追い風に、新ウイニングショットを完成させ、昨季挙げた30セーブ越えを目指す。

 [2011年1月11日22時5分]ソーシャルブックマーク