プロ野球の臨時オーナー会議が26日、東京都内で開かれ、東日本大震災の影響を考慮してセ、パ両リーグの公式戦開幕日を4月12日に延期することを承認し、日本シリーズは2週間遅らせて11月12日に始めることを決めた。セ・リーグが3月開幕を主張して批判を受けた開幕日問題は両リーグで足並みがそろい、12球団が開幕に備える。

 両リーグとも公式戦全144試合を消化するため、クライマックスシリーズの開始も2週間遅らせて10月29日ごろとなる。被災地の復興支援策として4月2、3日に12球団が慈善試合を行う。

 4月中は東北電力、東京電力両管内でのナイター開催を自粛し、シーズンを通して3時間半を超えて新しい延長回に入らない、との節電策も承認した。12球団は日程消化の全面協力で一致。両管内の6球団は停電対策、観客の安全対策を作る。

 セは当初、25日に予定通り開幕することを決めたが、文部科学省からナイター自粛を要請され、29日に延期。しかし高木義明文科相らから再度、東北電力と東京電力管内での4月中のナイター自粛などを強く求められた。日本プロ野球選手会の要望もあり、24日の緊急理事会でセ、パ同時開幕を決定した。