<広島4-3巨人>◇17日◇マツダスタジアム

 広島のドラフト1位福井優也投手(23=早大)がプロ初登板初先発でプロ初勝利を挙げた。序盤こそ制球が狂って苦しんだが、次第に調子を上げた。4回、巨人高橋由伸外野手(36)に左越え本塁打を浴びた直後からテンポアップ。1点リードの5回1死二塁では、坂本勇人内野手(22)を外角低めスライダーで空振り三振に料理するなど、7回2失点にまとめた。「(高橋に被弾後は)これ以上、失点できないのがあった。それまで以上に気合が入った」。この日は、バックネット裏で父俊治さん(52)と母明美さん(53)らが観戦していた。「ずっとプロ野球選手になりたいと言ってきた。少年野球では道具のお金や学費…。親が面倒見てくれた。親に感謝です」と話した。俊治さんも「何とも言えない。自分の方が涙して止まらなかった。そんなに感動すると思っていなかった」と感無量だった。