<ソフトバンク6-0ロッテ>◇24日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクの新外国人、ヤンシー・ブラゾバン投手(30=ダイヤモンドバックス)が、来日後に練習している新球をお披露目した。9回にマウンドへ。先頭打者のロッテ福浦和也内野手(35)を中飛に仕留めた143キロの球種は、もともとの持ち球であるチェンジアップ、ツーシームではなく、スプリットのようだ。高山郁夫投手コーチ(48)は「今はスプリットを入れて練習しているし、あれはそうじゃないかな」と話した。

 ブラゾバンは来日初登板だった21日楽天戦で直球とスライダーしか投げず、7打者と対戦して2安打された。多くの球種を投げることや配球についての指導が入り、2試合目のこの日は順応しようとする姿勢をみせた。ブラゾバン本人も「日本の野球が分かってきたし、理解するようにしている」と語った。

 メジャー経験のある助っ人投手が来日後すぐに新球マスターしようとするのも異例だが、その練習舞台として1軍マウンドを準備するのだから、他球団からすればうらやましい話のはず。試合はそのブラゾバンが最終9回を無失点で締め、チーム今季20度目の無失点勝利。巨大戦力の野手陣に加え、投手陣もさらに層が厚くなりそうだ。