<広島3-4中日>◇29日◇マツダスタジアム
6回まで毎回、安打を浴びた。今季自身ワーストに並ぶ被安打9。それでも中日の吉見一起投手(27)は集中力を切らさず、8回を投げ抜いた。内容よりもチームの勝利を求める、背番号19らしい投球。「粘り強く投げていけたとは思う」と話した。
味方が1回に2点を先制した。エースには十分の援護かと思われたが、変化球の制球が思うようにいかない。3回2死走者なしから3連打で1点を失うと、4回には広島投手の前田健に犠飛を許して1点差。さらに6回には、松山に真ん中に入った変化球を右翼席に運ばれ、リードがなくなった。
それでも、ここまで1人で2ケタの貯金を稼ぎ出している右腕には勝ち運がある。3-3の8回1死二塁でブランコが左前打を放ち、勝ち越した。直後の広島の攻撃を三者凡退に抑えるあたりは勝負どころを心得ている。
自身8連勝で、リーグ最多勝に輝いた09年の16勝に並んだ。ただ今季の右腕は「(数字は)よくわからない。そこで仕事をしているわけではないので」と個人成績は意に介さない。白星を積み重ね、たどり着く先は、球団史上初のリーグ連覇だ。



