中日が昨季米大リーグ、ブレーブス傘下のマイナーでプレーしていた川上憲伸投手(36)の獲得に向け、代理人と交渉していることが27日、球団への取材で分かった。佐藤良平球団代表は「こちらの条件は提示した。回答待ちの状況」と説明、交渉がまとまれば2月のキャンプからチームに合流するとの見通しを示した。

 川上は徳島商-明大を経て1998年にドラフト1位で中日に入団、04、06年に17勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得するなどエースとして活躍した右腕。08年オフにフリーエージェント(FA)の権利を行使してブレーブスに移籍した。大リーグでの通算成績は50試合で8勝22敗、防御率4・32。昨季は右肩痛の影響もあり、マイナー暮らしが続いた。

 中日への復帰交渉は、昨季でブレーブスとの3年契約が終了した川上の代理人側からの打診だったという。佐藤代表は「万全のチェックはするし、先発になれば強化になる」と話した。