<阪神3-0巨人>◇6日◇甲子園

 阪神の能見篤史投手(32)が今季初勝利を2安打完封で飾った。125球でチームでは完投も一番乗り。「できるだけ長いイニングを投げてリリーフ陣が休めるようにと思って」とエースの自覚を示した。

 得点圏に走者を背負ったのは1回だけ。6回以降は無安打と抜群の安定感だった。要因は多めに投げたカットボール。バッテリーを組んだ小宮山はともに自主トレを行った仲で、そこで配球の話をしたという。「うまいこと緩急を使いながら的を絞らせない感じだった」と成果を口にした。

 9回途中、和田監督にマウンドで「任せたぞ」と言われた。「監督の熱意に応えなければいけない」と言う左腕が随所に柱の存在感を漂わせた。