ソフトバンクの新入団コーチ5人が30日、福岡ヤフードームで入団会見を行った。1軍の郭泰源投手コーチ(50)は台湾出身で97年まで西武で活躍。日本通算117勝を挙げ、その快速球から「オリエント・エクスプレス」の異名を取った。「日本を離れて十何年になる。台湾で(日本野球を)見る機会は少なく、大きなことは言えないが、若い選手を育てたい」と日本語で意気込みを語った。

 99年以来の古巣復帰となった田村藤夫1軍バッテリーコーチ(53)は「根気よく、が大事。同じ練習の繰り返しが大切」と語った。吉田修司2軍投手コーチ(45)は中継ぎとしてダイエー、ソフトバンク、オリックスで07年まで現役。引退後の5年間は野球解説者としてチームを見守り「特に左投手は森福投手以外は育っていないので、(森福を)抜くような、刺激するような投手を育てたい」と救援陣の底上げを誓った。

 また、大道典嘉2軍打撃コーチ(43)は「コミュニケーションをしっかりと。技術的にはストレートに負けない力強いスイングを第一に、チーム打撃をやりたい」と語った。スカウトから転身した若井基安3軍打撃コーチ(49)はコーチとしてのポリシーを聞かれ、「気合だけです」ときっぱり言い切った。