米国で妻への監禁と暴行の疑いで逮捕されたヤクルトの外野手、ウラディミール・バレンティン容疑者(29)は15日、フロリダ州マイアミ市の裁判所に出廷し、5万ドル(約525万円)の保釈金支払いと妻への接触制限を条件に保釈された。16日に記者会見を開く予定で「あした(話す)」と言い残して迎えの車に乗り込んだ。

 バレンティン容疑者は12日に離婚協議中の妻カーラさんの腕をつかみ、寝室に閉じ込めるなどしたとして逮捕された。

 ヤクルトは2月1日に春季キャンプを開始する。容疑者として海外渡航が制限される可能性があるが、弁護団はバレンティン容疑者の春季キャンプ参加のため、日本での実績をアピール。パスポートは裁判所が管理せず、弁護士が管理することを主張し、認められた。

 オランダ領キュラソー出身のバレンティン容疑者は、2011年にヤクルトに入団。昨季は60本塁打を放ち、王貞治(巨人)らの持つシーズン55本塁打のプロ野球記録を49年ぶりに更新した。