阪神伊藤隼太外野手(24)が宜野座キャンプ第2クール初日の7日、フリー打撃でド迫力の柵越えを連発した。

 初球から全開だった。いきなり左翼フェンスを越え、続く2球目も強振すると左翼上空を高く舞う。逆方向に2連発…。右から左への風が吹いていたが、鶴との23スイングで4本の柵越えを記録し、すべて左翼方向だった。「流しているわけじゃなく、いい打球を打てている。逆方向に飛ぶのはいい形でないと打てない」。通常メニュー終了後は宜野座ドームに移動。マシン打撃を行ったあと、オマリー打撃コーチ補佐が投げる球を入念に打ち込み、終わると再び打撃マシンと向き合う。バットを置いたのは午後6時20分。「いいときこそ打っておかないと」と振り返った。

 第1クールの4日間は思うような打撃をできなかった。この日、安芸で朗報を伝え聞いた掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58)は「試行錯誤しているみたいだね。風が吹いて飛ばせるのは、力まなくてフォローできるということ。そういう打撃が出てきて、いいこと。4日間の沖縄(訪問)が楽しみ」と笑顔だった。