<ロッテ3-1オリックス>◇23日◇QVCマリン

 ロッテのルイス・クルーズ内野手(30)がメジャー級の美技を見せた。7回2死走者なし。安達の三遊間の当たりをスライディングしながら好捕。すばやく一塁へ投げ、アウトにした。「滑ってグラブを出したら入った。そのまま一塁を見ないで投げた。感覚で、あの辺にいるっていうのは分かっていたから」。ナインからハイタッチで迎えられた。

 その裏の攻撃の先頭打者として打席に立つと、今季8本目の二塁打を放ち、貴重な追加点のホームを踏んだ。「興奮したまま打席に立って、いい球が来たのでそのまま振ったよ」。攻守に活躍し、試合後は2人の息子とご機嫌で帰路についた。

 伊東監督は、美技からリズムに乗ったことを評価。「ショートに打球が飛んだら、安心して見ていられる」と全幅の信頼を置いた。