急性胃腸炎のため1軍遠征から外れていた阪神今岡誠内野手(33)も5日の追悼試合で天国の恩師に、元気な姿を見せることを約束した。「何とか試合に出られるようにしないとね。2日間、何もやっていないから」。お世話になった島野氏の追悼試合を控えたこの日は、甲子園新室内でマシン相手に約150スイングの「緊急調整」を行った。

 1日夜、オープン戦(対オリックス)のため倉敷入りした後、急性胃腸炎を発症。翌2日に帰阪し、兵庫県内の病院で検査を受けていた。3日に練習再開したが、エアロバイクをこぐ程度の軽い運動しかできない状態だった。それでも06、07年の不振の間、病床から幾度となく勇気づける電話をくれた島野氏の恩に報いたかった。いち早くグラウンドに立つことを選択した。

 「誰のためじゃなく自分のためにね…」。天国の島野氏が本当の意味で望んでいるのは、シーズンでの活躍だと、何より分かっている。3月28日、開幕戦に向け、4日ぶりの実戦再発進となる。胃腸炎発症直前に放った1日の自身オープン戦1号に続く、結果と内容を求める。