<オープン戦:中日2-0楽天>◇8日◇ナゴヤドーム

 中日の中堅レギュラー候補・英智が8日の楽天戦で、昨年9月26日の巨人戦(東京ドーム)で右足太もも裏を肉離れして以来164日ぶりの実戦復帰を果たした。9回の中堅守備から登場。守備機会はなく、チームメートとともに勝利のハイタッチの列に加わった。

 「正直、緊張したけどゲームに出られてよかった。守備の感触はまだまだです。監督からは(出場する前に)お前またむちゃするなよと言われました」。

 昨年、優勝争いのまっただ中で離脱した。チームが阪神とのクライマックス・シリーズ第1ステージ、巨人との第2ステージを勝ち上がる中、ナゴヤ球場で必死のリハビリを続けたが、日本シリーズに間に合わなかった。再発を防ぐため、キャンプではスロー調整。平田らがアピールする姿を横目で見ながら、復帰のチャンスを待っていた。

 高代野手総合チーフコーチは「満を持しての復帰?

 そういうこと」。中堅の守備位置争いの本命森野は左手甲骨折からの復帰を目指しており、藤井も必死のアピールを続けている。有力候補の英智がエントリーしたことで、さらなる競争激化は必至だ。「自分は開幕戦に出られればいい」と話す守備の達人が、虎視たんたんとレギュラーの座を狙う。【村野

 森】