<オープン戦:中日2-0楽天>◇9日◇ナゴヤドーム

 中日3年目の平田良介外野手(19)が、中堅争いに踏みとどまった。9日の本拠地楽天戦に7番センターで先発し、2安打1打点をマークした。ここ4試合安打が出ていなかったが、5回の第2打席で先発朝井から16打席ぶり安打となる右前打。7回無死二塁の第3打席では、2番手小山のスライダーを左前にはじき返し、二塁走者を迎え入れた。「久しぶりにヒットが出てよかった」と笑顔を見せた。

 重圧を感じていた。4日の西武戦から安打が出ていなかったが、打てなくてもスタメンで使い続けられた。「出してもらっていたので余計に不安だった」。この日の試合前には落合監督から直接「タメ」の作り方をアドバイスされた。ダメなら外されるのでは…。第1打席で凡退し、プレッシャーは膨らんでいた。

 意味のある2安打だった。この日のスタメンは今季初めて4番ウッズがDHではなく一塁を守る「暫定開幕オーダー」。結果を出したことは大きなアピールとなる。中堅候補には故障離脱中の本命・森野、さらに英智、藤井らライバルは多いが、平田も一歩も引くつもりはない。【村野

 森】