広島の喜田剛内野手(28)が13日、紅白戦で「4番三塁」で先発した。喜田が実戦で三塁を守るのは阪神時代の06年10月16日ヤクルト戦以来。3度の守備機会を軽快にこなした。喜田はこの春の実戦はすべて一塁か外野で出場している。ブラウン監督は「彼が他のポジションを守れれば、大きなプラス」と今後、三塁の練習もさせるプランを明かした。
7回、1死一塁で三塁へゴロが飛ぶ。喜田が軽やかに捕球し二塁へ。三-二-一の併殺の完成だ。満面の笑みを浮かべながら喜田がベンチに引き揚げる。迎えるナインも拍手喝采(かっさい)だ。06年10月16日以来、514日ぶりの実戦での三塁。ここまで外野も守ったが主に一塁だった。
「今日、球場にきてから(三塁を守ることを)知りました。ガチガチでしたよ」。俊足・赤松のライン際のゴロをうまくさばき、一塁へたたきつけるような送球でアウトにする場面もあった。「ノーバウンドだったら間に合わないと思ったのでワンバウンドで投げた」。緊張しながらも、久々の三塁とは思えないプレーをみせた。
喜田は昨秋のキャンプで三塁の練習をしていたが、故障のため離脱。この春は一塁、外野に専念しているため「去年の秋も正味、2日ぐらいしか三塁の練習やっていない。今日は守備に集中しました」。打球を処理し、ベンチに帰るたびに笑顔をみせていた。
好調な打撃はこの日も健在。初回、2死二塁から長谷川の144キロ真っすぐを右前へ適時打。高内野守備走塁コーチは「打力を生かすために三塁をやらせた。これからも当然練習させる。一塁は、栗原を外すことはない。試合に出るためにやらないと」。この日で実戦通算打率は3割8分9厘、16打点。ブラウン監督は「喜田が他のポジションを守れることは、1軍メンバー入りへ大きなポイント」。打力は十分にアピールしている。「三塁?
やるよ。守れたらチャンスは広がる」と喜田。シーボルに挑戦する気持ちで、与えられた役割を全力でこなす。【網
孝広】




