日本ハムがニンジン作戦で活性化!?

 5球団との対戦が一回りして14試合を消化したが、チーム盗塁数が昨季の10から3に激減。勝率こそ5割キープも、持ち味の1つを発揮できていない。札幌移動の7日、清水外野守備走塁コーチは「ニンジン作戦?

 それもありだよね」と“表彰”の検討を示唆した。

 昨季チーム盗塁数は西武の118に及ばずも、112のリーグ2位で成功率7割6分2厘はトップを誇った。14試合時点で森本の5個を筆頭に、4選手で計10個をマークした。ところが今季は森本2、紺田1と数字が伸びず、盗塁死4と成功率すら低調だ。

 得点状況、采配など昨季との違いはあるが、同コーチは「サインは出ているんだけど(失敗が)怖くて走れていない感じがある」と分析する。4日オリックス戦での森本が四球で出塁し盗塁死、田中も四球で出て連続盗塁死という今を象徴するシーンが、トラウマになっている。

 状況打破へ「怖がらずに行こうと話しているし、自分たちで打開するしかない」と同コーチは言う。さらに刺激を与えるニンジン作戦も検討する。西武在籍の昨季は片岡にポケットマネーをちらつかせ盗塁王に導いた“実績”もあり、盗塁王もしくはチーム最多などの選手を対象に実施に向ける。

 競馬でいうならゲートが開いたばかりの序盤だが、気掛かりな盗塁減。スピード感のある“らしさ”が戻れば、浮上のきっかけになりそうだ。【村上秀明】