<ソフトバンク0-5ロッテ>◇25日◇福岡ヤフードーム
ヒーローインタビューでロッテ清水が首をひねった。自身初の3試合連続完投勝利を完封で飾り、価値ある3勝目をマーク。それなのに「何でかな?
調子は悪かったし、全然完ぺきじゃないですよ。97球?
もっと投げたような感じで疲れました」と、噴き出す汗をぬぐった。
不調が吉と出た。「ていねいに投げようとすると甘く入るので、良くないからこそどんどん腕を振って攻めて行った」。直球の制球は必ずしも完ぺきではなかった。ソフトバンクの早打ちにも助けられ、カウント2-3まで粘られたのは2回だけ。カットボールを低めに集めてファウルでカウントを稼ぎ、追い込んでからテンポよく打たせて取った。4回1死三塁から小久保をフォークで空振り三振、5、7回のピンチは併殺で切り抜けた。
「背番号18」が今季チーム初完封をやってのけた。井上投手コーチは「一番いい時に近い」と太鼓判を押した。今季は開幕から2連敗後、9日の西武戦、16日の楽天戦で連続完投と抜群の安定感を見せている。「今までエラーや失投で引きずってしまったが、今年は切り替えられるようになったのが成長したところ」と振り返った。
昨年は6勝に終わり、開幕投手は年下の小林宏に譲った。それだけにマウンドに上がる時は、常にラスト登板のつもりでいるという。「打たれたら次があるか分からない。悔いを残したくない。だから何とかせなあかんと思って投げている。1球1球、積み上げていくだけ」と、今までにない危機感が勝負強さにつながっている。「完全復活?
それは周りが決めること」とかわしたが、確かな自信がみなぎっていた。【鳥谷越直子】



