<日本ハム12-5楽天>◇3日◇札幌ドーム

 楽天が3連敗で5割に逆戻りした。先発ドミンゴが3回4失点でKOされると、中継ぎ陣も次々と打たれ全5投手が失点。今季ワーストとなる15被安打、12失点で完敗した。ふがいない試合展開に野村監督も「だんだん楽天の実力が見えてきたな。三流は三流だ」とボヤキ全開。本拠地でため込んだ貯金12を、苦手のビジターですっかり使い果たしてしまった。

 次々にボヤキがあふれた。「なんでうちの投手はストライクが入らないんだ。攻めてコースが若干外れての四球なら分かるが、最初からストライクが入らんようじゃ修正はきかんな」。5投手で計6四死球を与え、うち5つが失点に絡んだ。「いい投手を取材して話してやってるのに実感がないから身にこたえないんだ。(ロッテの)小宮山はコントロールがいいだろ?

 どうやってるか聞いたんだよ。でも(選手に)言っても馬耳東風、ぬかにくぎなんだよ」とあきれ顔で話した。

 本拠地では13勝1敗と圧倒的な強さを誇るが、これでビジターでは4勝16敗。前回Kスタ宮城では3連勝した日本ハムに連敗し「すっかり札幌で返されたな」と苦笑いするしかなかった。「信は万物の基を成すというが、これじゃ信頼せいといってもできんやろ」。不満だらけの4時間試合を終え、バスに向かう野村監督の足取りはいつも以上に重かった。【小松正明】