<中日1ー1広島>◇6日◇ナゴヤドーム

 先発朝倉は毎回走者を許す苦しい投球だったが、粘りの力投で7回1失点に抑えた。7安打4四死球を許し、3者凡退は1度もなし。苦難の連続も気迫で乗り切って、先発の役目は果たした。

 立ち上がりに落とし穴が待っていた。初回先頭の赤松にいきなり死球、2番東出の送りバントで2死二塁。そして3番天谷に144キロのシュートを左前にはじき返され、先制を許した。わずか6球、試合開始4分の出来事。その後は、粘りのピッチングで2回以降はゼロを並べた。

 満を持しての登板だった。4月25日のヤクルト戦(神宮)では151球の力投だったが、8回にストレートの四球から崩れて逆転を許し、8回2失点で今季2敗目を喫した。今季最長の中9日での登板だったが、落ち着いた投球をみせた。朝倉は「よく粘れたと思うし、シュートも良くなってきた。自分の最低限の仕事はできたと思う」と、最終的に4時間35分での延長12回引き分けになった試合を振り返った。【桝井聡】