<オリックス0-9西武>◇11日◇スカイマーク
西武中島裕之内野手(25)は“オカン”への感謝の気持ちをバットに込めた。1回1死一塁。低めのカーブを豪快にすくい上げてバックスクリーンへ運んだ。スタンドには兵庫・伊丹市の実家から母秀美さんをはじめ総勢20人の大応援団が駆けつけていた。母の日に会心の先制2ランをプレゼントし「母の日の贈り物?
まだあげてないですけど、ホームランが代わりになったかな」とほおを緩めた。
「僕のラッキーカラー」と中島が2年前から愛用しているピンクのリストバンドが、チームにも幸運を運んだ。大リーグ中継で母の日に選手がおそろいのリストバンドを使っている光景を見てピンと来た。遠征前にメーカーの担当者に50個注文し、試合前に裏方さんも含めて全員に配ったところ効果はてきめん。ピンクに染まった“母の日打線”は14安打で9点を挙げ連勝を6に伸ばした。
先制、中押し、ダメ押しと休むことなく攻め続けた展開に、渡辺監督は「相手に立ち直るきっかけを与えなかった」と満足そうに振り返った。好調な打線の中で精彩を欠いていた2番の栗山も、4安打4得点の大暴れでスランプを脱出。「中島さんのピンクのリストバンドにあやかって打つことができた。ヒットが途切れるまで使わせてもらいます」とリストバンドを大事そうにバッグの中にしまった。
ゲンを担いで今後も使用する選手が続出するのは間違いない。思いもよらなかった反響に、中島は「好きなだけ使ってほしい。ただ、全部僕の背番号が入っているから、ランドリーに出した時に分からなくなっちゃいますね」とうれしい悲鳴を上げた。西武のチームカラーはしばしの間、ブルーからピンクに変わることになりそうだ。【広瀬雷太】



