<ヤクルト4-1中日>◇13日◇神宮

 落合監督は今季初の3連敗が決まると1番先にベンチを出て、帰りのバスへと歩き出した。「11安打して1点しか取れないんだからベンチの責任だよ」。スコアボードを見上げて吐き捨てた。気温12度という季節外れの寒さと同様、試合も拙攻、拙守の“お寒い”内容だった。

 1-2と逆転された4回、なお1死三塁でリグスの打球は二塁へ。荒木からウッズへ渡ってアウト…と思ったが、ウッズの足が一塁ベースから離れておりセーフ。この間に痛い3点目を献上した。名手・井端も送球ミスで今季3個目の失策を記録するなど、オレ竜らしくない守備のミスが出た。

 打線も11安打を放ちながら7残塁とチャンスであと1本が出ず。最終回には中村紀の右手に投球が当たったが、スイングの判定で三振。落合監督が約5分間の猛抗議を行っても覆らなかった。「(判定に)納得したから戻ってきたんだよ」。ストレスのたまる敗戦を振り切るかのように、指揮官は足早に球場を後にした。【鈴木忠平】