<日本ハム4-3ロッテ>◇14日◇東京ドーム

 エースの執念の力投が実った。日本ハム・ダルビッシュが6回に神戸の打球を左手首の内側に受けたが、テーピングをしながら8回1失点と力投。延長11回の逆転サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 6回、左手を気にしながら引き揚げる際にはチームメートに「大丈夫」と答えた。だが内心は違った。「ジーンと変な感じがあって、あっ折れたと思った。表情に出しているようではそれまで。あそこで降りたらみんなが心配する。折れていてももう1イニング投げようと思った」。負ければ4月5日以来の借金生活。弱音は吐けなかった。

 エースの踏ん張りに打線も一丸となって応えた。守護神マイケルが今季初被弾で2点差を付けられた延長11回、田中が左前打、鵜久森も中前打で続き、三木のバントを捕手金沢が悪送球し1点差。1死後、小谷野が右前に同点打を放った。「根性で打ちました」。なお1死一、三塁で高橋がサヨナラの左犠飛。「みんなの気持ちが1つになった結果」と言った。

 ダルビッシュもベンチから飛び出し、右人さし指を立てる“1番ポーズ”で歓喜の輪に加わった。6勝目こそならなかったが「本当にすごい勝利じゃないかなと思う」と喜んだ。チームはソフトバンクに代わり2位に再浮上した。