DHはウッズ!

 デラロサは三塁スタメン!

 中日落合博満監督(54)が20日楽天戦(Kスタ宮城)から始まる交流戦へ向けた構想を明かした。敵地で幕を開ける交流戦。いきなりDH制でスタートするが指揮官に迷いはなかった。

 「DHは迷わないよ。うちで言えば3人。タツ(立浪)、一樹(井上)、タイロン(ウッズ)。ただタツは4打席、塁に出て、走ったらパンクしてしまうかもしれない。だからタイロンがDHで、デラロサが三塁。ノリが一塁だ」。

 昨季は代打の切り札・立浪をDHで起用したが、今季39歳となる立浪のコンディションを考慮して代打に専念させる。すでに3失策と守備のミスが目立つウッズは一時、打撃でもストレスをためていた。ここ数試合、調子を取り戻しつつあるが、DHで打撃に専念させることで完全復調を見込める。名手デラロサを三塁、中村紀を一塁でスタメン起用することができるためチームの守備力もアップし、攻守両面への相乗効果が期待できる。

 交流戦元年の05年は借金6。06年は貯金5と巻き返した。そして昨年は貯金1。今季は首位阪神が好調なだけに少しでも貯金したい。楽天とは過去7勝8敗1分、日本ハムは4勝12敗。いきなり相性の悪い2チームと戦う仙台、札幌の4試合が最初の正念場になる。「あくまで構想であって決定ではないからな。プレーボールの40分前に決めるよ」。各選手の状態によっては最終局面での変更もあり得るが、構想は固まった。オレ竜が4年目の交流戦に臨む。【鈴木忠平】