<日本ハム2-3広島>◇4日◇札幌ドーム
ダルビッシュを攻略だ!
広島はルイスが13三振を奪う力投でエース対決に投げ勝ち8勝目。赤ヘル打線も期待にこたえて、赤松が2点二塁打、栗原が貴重な内野適時打とダルビッシュをとらえた。明日5日からは地元でオリックス戦。今年の交流戦は貯金シリーズだ。
球界を代表するエースを打ち砕いた。2回だ。1死から森笠が左前打。続く石原はカウント2-3。ここで森笠がスタートした。石原は甘く入った変化球をたたき、打球は左翼フェンスに直撃。森笠は悠々三塁まで達した。「ラン・エンド・ヒットです。追い込まれていたから積極的にいこうと思った」(石原)。マウンド上のダルビッシュの表情にいつもの余裕がなくなった。
2死後、打席には赤松。149キロをファウル。150キロはボール。3球目、149キロ内角直球をコンパクトに振り抜いた。打球は左翼線へ飛んだ。2者を迎え入れる二塁打。「気持ちのヒット。自分にとっては大きい1本」。赤松は5月28日以来1週間ぶりのスタメンで、森笠は今季初先発。ブラウン監督の采配がズバリ的中した。
これだけでは終わらない。3回、2死三塁で打席には栗原。第1打席では空振り三振。「そう簡単には打たせてもらえない。ただ甘いボールは絶対来る」。打席の中で、その瞬間を待った。3球目、真ん中低めのスライダーをたたきつけた。打球は高くバウンド。栗原は激走した。三塁手の送球より一瞬早く、駆け抜けた。「一生懸命走りました。ラッキーでした」。これで3点目。ルイスには十分すぎる援護だった。
そのルイスはこの日も圧巻だった。初回は1、2番に連打を浴びるが後続をピシャリ。2~6回はパーフェクトに抑え、直球、スライダーに加えてカーブを多投した。「いい球というのは試合によって違う。今日はカーブの制球がすごくよかった」。7回、2点を失っても決して慌てない。なおもピンチは続いたが最後は小谷野を見逃し三振。8回6安打2失点。四死球はゼロだった。「ダルビッシュと対戦するかもしれないと聞いていた。2人でいい投球をして、いい試合をしたいと思っていた。やってやろうという気持ちだったよ」。球界屈指のエースと真っ向勝負。その投げ合いに札幌ドームの2万3870人は酔った。
ダルビッシュとは3年ぶりの対戦。前回対戦した05年6月15日にはプロ初登板初勝利を献上した。2度目の対戦で雪辱。対日本ハム戦の連敗は5でストップ。これで交流戦は半分の12試合を消化し7勝5敗だ。
ブラウン監督は「期待どおりの試合。球界を代表する2人の投げ合いになると思っていた。石原が難しいボールをよく打った。あの攻撃がダルビッシュに影響を与えたね」とにこやかに会見で話した。苦手の交流戦での快進撃。あす勝てば、今季初の5割だ。【網孝広】



