<ロッテ10-1ソフトバンク>◇4日◇千葉マリン

 交流戦優勝チームが今季6度目の2ケタ失点で6連敗と泥沼にどっぷりだ。見慣れつつある敗者の行進。先頭を進む王監督の目がフラッシュの放列にギロッと光った。「1回の攻防がね。こっちは1死満塁でだめで、向こうは2死二塁から2点。今の勢いとしては最初の2点は重苦しいよ」。

 初回1死満塁で大村が併殺打に倒れると、その裏に川崎の失策が絡んで2失点。2回は西岡に三塁適時安打を許した際、西岡と交錯した4番小久保が左手首を痛めて退場とダブルで痛手を負った。「打線に元気がないし、成瀬からはそうそう点は取れない。得点力が落ちているし、投手陣に頑張ってもらいたかったんだがね」。王監督の願いもむなしく中盤以降に7失点と、典型的な完敗だった。

 チームとしては森脇監督代行時代の06年9月29日以来、2年ぶりの6連敗だが、王監督の指揮下では02年8月9日以来、6年ぶりだ。今世紀最速となる79試合目、王ホークス史上3番目の速さで40敗に到達し、37日ぶりの借金「1」と、得点の代わりにマイナスの数字ばかりが並んだ。

 どん底のチームに追い打ちをかけるのが、チーム最多14本塁打を放つ主砲の負傷だ。昨オフに靱帯(じんたい)修復手術を受けた“古傷”に全力疾走の西岡がぶつかった。衝撃でグラブが吹っ飛び、小久保は地面でもん絶した。試合中に千葉・習志野市内の病院で検査を受けた結果は打撲だったが、試合後、王監督は「手首は複雑だし、靱帯を調べないと。焦ることはない。じっくり検査をしてOKとなればね。最終的な診断が出るまでは慎重に対処しないと」と話し、離脱も覚悟した。

 6ゲーム先を走る首位西武の背中を見ていたが、足元で最下位ロッテは4ゲーム差と姿を大きくしてきた。ソフトバンクが優勝争いの圏外に出つつある。【押谷謙爾】