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日本ハム多田野で移転5年目釧路初勝利

6回表オリックス1死、カブレラを三振にしとめ雄たけびを上げる多田野
6回表オリックス1死、カブレラを三振にしとめ雄たけびを上げる多田野

<日本ハム4-3オリックス>◇5日◇釧路

 元メジャーリーガーの逆輸入ルーキーが記念の白星を呼び込んだ。日本ハム多田野数人投手(28)がオリックス打線を6回3失点に抑え、4勝目を挙げた。初回に2点の先制を許したが立ち直り、北海道へ本拠地移転後3戦目で初めてとなる釧路での勝利を導いた。

 かつて釧路湿原だったマウンドに力強く立ち続けた。釧路、帯広をラウンドする1年に1度の道東シリーズであいさつ代わりとばかりに、主役を張った。「ここ2試合勝てなかったので何としても勝ちたかった」。この試合の前まで3戦連続ボークを犯し、いずれも失点につながっていた。セットポジションの時に完全静止ができていないと判断され、登板8戦で両リーグトップの6ボーク。日米間の判定の「差」への戸惑いを抱えたままだった。試合前、梨田監督の「記録をつくったらええんや」という言葉で吹っ切れた。

 投球テンポを重視した。早い間合いで投げ込むのが身上だが、この日は走者を出すと、間合いを長くとって課題のセットポジションを克服しボークはゼロ。得意の遅球、変化球ではなく直球主体で攻めた。初回に振り逃げをきっかけに先制の2点を許したが、6回まで自己最多114球を投げ、三振もプロ入り最多の7個を奪った。

 梨田監督の信頼もさらに深まっていた。「良かった。(間合いの調整など)ああいうことができる投手」と絶賛した。道東の足寄(あしょろ)町出身の鈴木宗男衆院議員(60)もスタンドでお忍び観戦した一戦。そんな“ムネオ氏”のような、成り上がりを予感させる再スタートとなった。【高山通史】

 [2008年7月6日8時54分 紙面から]


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