中日タイロン・ウッズ内野手(38)が7日、ナゴヤドームで異例の休日返上トレを行った。ここ5試合打点がなく、チーム失速の要因となっていることを反省。約1時間にわたって打撃マシンの速球を打ち続け、守備練習も行った。現在、首位阪神と11・5ゲーム差の2位で、3位巨人と0・5ゲーム差。8日からの広島3連戦で3連敗すれば、3位転落どころかBクラスの可能性もある。尻に火がついた主砲が、連敗脱出に向けフル回転する。

 ウッズは一心不乱にバットを振り続けた。一塁の守備位置での15分間の特守に臨む前に、マウンド手前に設置された打撃マシンに向き合った。約130キロの速球を次々に弾き返す光景は約1時間も続いた。最後は左足の踏み出しの角度を入念にチェックした。

 「今のおれに休みは必要ない。体調は問題ないし、力強さもある。ただ最近は速球にタイミングがあっていない。タイミングが狂っている。だからたくさんの速球を打ったほうがいい」

 不振が続いている。リーグ再開した6月27日横浜戦から8試合で28打数4安打2打点、打率1割4分3厘で本塁打ゼロ。最近5試合は打点もない。ウッズは「交流戦の後に4日間の休みがあった。その間にヒットポイントがずれてしまったんだ。おれは連戦のほうがいいんだ」と説明した。

 首位阪神と11・5ゲーム差、3位巨人とは0・5ゲーム差。今日からの広島戦に3連敗すれば、Bクラス転落の可能性もあり、早ければ9日に自力優勝もなくなる。投手陣にシーズン当初の安定感がなく、巻き返しには打線が奮起するしかない。ウッズは「他のチームのことを考える必要はない。とにかく自分たちが勝つことが大事。たとえオレが本塁打を打っても1人では勝てない。今は投手と打者の歯車が合っていない。でもうまくかみ合えば、おれたちは強いんだ」と話した。

 この日は選手間投票によって2年連続3度目の球宴出場も決定。不動の4番は自身のプライドにかけて、豪打復活を誓っていた。【益田一弘】