<楽天1-5オリックス>◇8日◇Kスタ宮城

 厳しかった表情が一気に崩れる。9回、最後の打者を打ち取ったオリックス小松聖投手(26)は喜びを爆発させた。5回以降完全投球の6勝目は、プロ2年目で初の完投。右打者の内角をえぐるシュートと落差のあるカーブを武器に、楽天戦は、先発で3戦全勝を飾った。福島から駆けつけた両親たちが見守るスタンドに手を振った。

 初完投に「球数も少なかったし、したいと思った」という。楽天キラーには「たまたまソフトバンクと楽天が続いているけど、次は違うチームにも勝ちたいですね」と、また笑った。2軍生活の長かった昨季は、約150球を3日連続で投げる首脳陣からの指令をまっとうした。当時2軍監督だった住友チーフコーチは「それだけの体の強さがある」と、強気を支える肉体に目を細めていた。

 大石監督代行は小松に「どこ(相手)でもいいでしょう」と信頼を強めた。試合前には11連戦がある8月の先発ローテーションを投手コーチとシミュレーションしていた。小松が構想の中心にいることは、もう間違いない。