<阪神0-3ヤクルト>◇17日◇甲子園

 快盗ヤクルトが、1イニング6盗塁の日本タイ記録(セ・リーグ新)で白星をつかんだ。0-0で迎えた9回1死満塁で、田中のスクイズは空振りも、阪神矢野がボールをこぼす間に福地が本盗(他走者も盗塁で三重盗)を決めて、欲しかった決勝点を手に入れた。

 自身初の本盗で、リーグトップの25盗塁とした福地は「はじいたので突っ込むしかないと。(打者)田中がうまくどいてくれたし、ナイスプレーでした」と笑顔で話した。飯田走塁コーチも「下手な走者だと止まっちゃうんだけどね」と、福地の好判断を絶賛した。

 高田監督は「本当(本盗?)は、スクイズを決めてくれたら良かったんだけどね」。動揺した阪神2番手久保田が、直後の打球処理で本塁へ悪送球してさらに追加点が舞い込むなど、大胆采配が想像以上に好転して苦笑いも浮かべた。

 同回1死一、二塁で、福地と青木が重盗。2死一、三塁からウィルソンも二盗を成功させ、50年南海以来58年ぶりの1イニング6盗塁。8回までは散発5安打で、24回連続0行進だった悪い流れも一掃した。同監督は「中日と阪神と勝ち越しが2カード続いたし、何かいけそうだね」。自慢の足攻から引き寄せた白星による、5月25日以来の4位浮上に声を弾ませた。【松本俊】