横浜打撃投手で、15日に直腸がんのため死去した石田文樹さん(いしだ・ふみき、登録名・大也=ともや=享年41)の葬儀、告別式が18日、横浜市の新横浜奉斎殿で営まれた。横浜は大矢明彦監督(60)をはじめ首脳陣、スタッフ、選手が勢ぞろいし、喪章を付けたユニホーム姿で参列した。大矢監督は「チームのために頑張ってくれた人だから皆で見送ろう、我々の正装で送り出そうということになった」と声を落とした。

 弔辞をささげた石井琢朗内野手(37)は号泣し、最初はほとんど言葉にならなかった。途中で立ち直ると「この2、3日はずっと泣きっ放しでした。練習でも試合でも石田さんの影がちらついてたまらない。ともに歩いてきたこの20年間を誇りに思います」と言葉をしぼり出した。佐伯、金城らの主力野手も人目をはばからず涙を流し、チームを陰で支えた石田さんの人柄がしのばれた。葬儀には山下大輔氏、佐々木主浩氏らの横浜OBや西武大久保打撃コーチら、多くの野球関係者が駆けつけた。