<中日2-7阪神>◇19日◇ナゴヤドーム
阪神鳥谷敬内野手(27)はド真ん中に甘く入ってきた球に、迷わず反応した。3回、1、2番が作ってくれた1死一、三塁のチャンスで、右翼に逆転3ラン。腰痛で不在の新井に代わり、2日続けて3番に座った27歳が、一気に流れをひっくり返した。
「とくに(狙い球は)絞らずに、バットに当てれば何とか併殺崩れでもいいからと思って振っていった。今はよく振れてます」。
これで鳥谷は今季、ナゴヤドームで打率3割3分3厘、2本塁打、5打点と大活躍。入団2年目の05年は打率6分8厘、06年は1割5分8厘と苦手にしていたが、今年はまさに中日キラー。鳥谷あっての対中日戦10勝目だ。
06年10月14日の広島戦で大竹から打って以来、2年ぶり2度目となるクリーンアップでの本塁打。「3番は代理で打っているようなもの。普通にやってます」と控えめだが、ゲーム差を14まで広げられた中日へのダメージは計り知れない。
好調の秘訣(ひけつ)は走塁にもある。2月のキャンプ中、走塁練習で赤星に弟子入り。果敢に次の塁を狙う姿勢を強く植え付け、これまで以上に強い気持ちで試合に臨んでいた。和田守備走塁コーチが明かす。「鶏と卵みたいなもん。キャンプ中から走ることに積極的だったからね。それがほかにも波及しているんだよ」。
阪神はこの日の勝利で、チームは03年以来5年ぶりとなる対中日戦6連勝。貯金も今季最多の29となった。20日にも優勝マジック46が点灯する。【福岡吉央】



