五輪落選俊介「チームに集中」で88球完封
<ロッテ16-0西武>◇20日◇千葉マリン
ロッテが「8」づくしで完勝した。20日の西武戦(千葉マリン)で、先発渡辺俊介(31)が西武の121発打線を3安打、わずか「88球」で料理して、今季2度目の完封は、プロ初の無四球完封。打線は6回、31年ぶりの球団記録に並ぶ「8者連続安打」の猛攻で6点を入れるなど、今季最多の20安打16得点と爆発した。前日17失点大敗のうっぷんを1日で晴らした。チームの連敗は3でストップ。借金4ながら、首位西武とのゲーム差を6・5に縮めた。
ロッテの「背番号8」今江がお立ち台で笑いを誘った。「今日は8の日。僕がここに立つべきだったのかもしれませんね」と顔をくしゃくしゃにした。77年7月10日阪急戦以来、31年ぶりの「8者連続安打」を締めくくったのは「8番」打者の今江だった。
6回。先頭打者・早川の一塁ベース直撃の幸運な内野安打で口火を切ると、根元、福浦も連続安打。続く里崎、大松、サブローの3者連続二塁打が飛び出し、マウンド上の岩崎を引きずり降ろした。ここまで来ると球場は異様なムードに包まれた。その期待を裏切ることなく、橋本が代わったばかりの大沼の初球を中前へはじき返した。最後はこの日唯一安打のなかった今江が中前打でつなぎ球団記録に並んだ。
「記録のことは全然知らなかった。それより僕だけヒットがなかったから必死でした」と笑った。客席には2年前から交流のある障害者野球チーム「アトムズ」を群馬から招待していた。「少しでも力になりたいし、僕自身すごくやりがいがあります」。19日の4安打6打点に続き、2日で9打点と発奮した。
大量リードにサブマリン渡辺俊のテンポも上がった。自身初の無四球完封で88球の省エネ投球を披露した。90キロ台のカーブを効果的に使い、高めに伸び上がる直球、沈むシンカーとのコンビネーションで的を絞らせなかった。「西武打線は怖さがあるから危機回避能力が働いて、よりていねいに集中して投げられた」と振り返った。
気温34度の炎天下。ベンチに戻ると氷嚢(ひょうのう)で後頭部を冷やしながら体力回復に努めた。初球から積極的に振ってくる西武打線に対し、勝負球で応戦して初球アウトは6回。3ボールは9回の栗山1人とスキがなかった。17日に発表された五輪日本代表から落選した。「逆にすっきりしました。チームに集中しようと思っています」と淡々。ケジメの投球でもあった。
これでチームは7連勝後の連敗が3でストップ。22日から日本ハム、ソフトバンクとの6連戦に臨む。バレンタイン監督は「今日の戦いぶりはチャンピオンチームのような内容だった」と話し、巻き返しへ自信を見せた。【鳥谷越直子】
[2008年7月21日9時46分 紙面から]
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