<横浜7-4中日>◇20日◇横浜

 オレ竜が最下位横浜に完敗した。5回に先発川井進投手(28)、2番手金剛弘樹投手(29)が今季1イニング2番目の失点となる7失点で3連勝ならず。貧打を解消したと思ったら、今度は投手陣が大炎上してしまった。

 緊迫したゲームが1本の本塁打から一方的な展開に変わった。0-0の5回、相手のエース三浦と互角に投げ合っていた川井が相川に先制ソロを浴びた。ショックからか1死後に3連打を浴びて0-2。ここでベンチは2番手金剛をマウンドに送ったが、勢いを止められない。スライダーが甘くなったところを内川、吉村に連続適時打を浴びるなど結局、この回9安打7失点で勝負は決まった。

 「勝てるかどうかなんて考えず、ピッチングするだけだったんですが。ホームランの後、切り替えられなかった」。4回1/3を4失点で4敗目となった川井は先制弾のショックが尾を引いたことを認めた。2/3イニングを5安打3失点の金剛は「言われたところに投げられないのが今の力のなさ。どうにかしないといけない」とうなだれた。森バッテリーチーフコーチは「金剛?

 コントロールがないな」と厳しい表情だった。

 これで落合政権最速で50敗に到達。落合監督は「投手はあんなもんだろう。まわりがいくら打っても主役が打たないと勝てないよ」とチャンスに打てない4番ウッズを嘆いた。また「オリンピック組が帰ってくるじゃないか」と北京五輪台湾代表チェンの合流を見越して、選手の入れ替えを検討し始めた。【鈴木忠平】