ハム、殺人スライディングにやられた
<日本ハム3-4西武>◇25日◇札幌ドーム
札幌で勝てない。日本ハムが終盤のミスで西武に3-4と逆転負けした。8回、3番手武田久が中村に1発を浴びて同点にされると、9回にダブルプレーを狙った田中が、一塁走者ボカチカの激しいスライディングに痛恨の悪送球。まさかのエラーで勝ち越され、逃げ切りに失敗した。本拠札幌ドームでは7月26日の西武戦から6連敗で約1カ月勝ち星なし。勝てばソフトバンクと同率の2位に並ぶチャンスを逃した。
猛然と突進してくる大きな影に足をすくわれた。9回1死一、二塁。三塁ゴロを処理した稲田から二塁田中に送られたボールは、一塁手小谷野のグラブをすりぬけてファウルグラウンドを転々とした。一走ボカチカの“殺人スライディング”が田中の両足に引っかかり、体勢を崩してのタイムリー悪送球となった。
「目には入ったけど、ちゃんとストライクを投げないとダメですよね…」。併殺で攻守交代のはずが、あまりにも重い勝ち越し点を献上した。梨田監督も「死球をぶつけて抗議してきた後だったし、ああいうプレーがくるのは分かっていたんだけど…。かわせなかったね。打球も弱かったし」と厳しい表情で振り返った。
“ゴング”がなったのは5分ほど前だった。9回1死二塁の場面で、武田久がボカチカにこの日2つめの死球を与えた。故意の死球だと主張して激高する西武大久保打撃コーチを中心に、両軍がホームベース付近でにらみ合い。一触即発の危険なムードが漂った。マスクをかぶっていた中嶋兼任バッテリーコーチは「わざとなわけがない。ボカチカが怒るならわかるけど、あの人が出てくる場面じゃないでしょ」と怒り心頭。だが結果的に、どう猛な獅子に勝負で屈した。
勝てば2位タイ浮上。首位西武とのゲーム差も6・5に縮まるはずだった。北京五輪で抜けていた稲葉、ダルビッシュもチームに合流。今季初の西武戦連勝で上昇気流を思い描いていただけに、指揮官も「結果、こうなってしまって残念」と歯切れは悪い。田中は左足を引きずって帰路についた。04年の移転後ワーストを更新する札幌ドーム6連敗は、数字以上に大きな黒星だった。【本間翼】
[2008年8月26日9時23分 紙面から]
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