<阪神7-5巨人>◇29日◇甲子園

 阪神が優勝マジック25を再点灯させた。2位巨人との3連戦(甲子園)初戦で7-5と競り勝ち、ゲーム差を8に広げた。先発した下柳剛投手(40)が7回途中3失点で今季11勝目。5番林威助外野手(29)が2安打2打点、6番関本賢太郎内野手(30)が3安打猛打賞で3打点と打線が援護した。これで阪神の最短優勝決定は9月13日となった。

 アニキが勝負を避けられても「恐怖の5、6番」がいる。シーズン序盤は金本の後を打つ打者が懸案事項だったが、林、関本コンビが7得点中5打点の働きだった。初回、2死二塁から金本が四球で歩き一、二塁のチャンス。林が先制の中前適時打を放った。

 なおも2死一、三塁。6番関本が続いた。カウント2-1から金刃の甘いチェンジアップをコンパクトにたたいた。右中間へ2点適時二塁打。一気に3点で序盤から流れを引き寄せた。

 関本

 必死のパッチでやっています。林ちゃんが打って、すごく楽な気持ちで入れました。

 3回2死一塁では再び林が右中間フェンス直撃の適時三塁打で4点目。故郷台湾から観戦にきた兄の前での活躍に、「いいところを見せられて良かった」と胸を張った。5点リードの5回には関本が左越え二塁打で6点目をたたき出し、巨人の戦意を喪失させた。関本は7回にも遊撃内野安打を放ち、3安打猛打賞。04年の自己最多41打点を更新する44打点目をマークした。「(自己最多打点は)知らんかった。もっと打ちたいなと思う。チャンスに回ってくる打順。1本打ちたいと思っているだけ」。26日に30歳となった男が、Vロード猛進に貢献している。

 打線は9安打7得点と効果的な攻め。バルディリスの1発以外は、すべて2死からの得点だった。岡田監督はジワリ接近してきた巨人との3連戦を前に、選手に「普通にタイガースらしい野球をやろう。この3つでどうこうじゃない」と話した。その期待に応えた5、6番コンビに、「初回が大きかった。あそこですごくチャンスが回ってくる。(上位打線は)ずっと左だから、あそこ(関本)がポイントになる」と評価した。これでマジック25が再点灯し、最短の優勝決定は9月13日。再び虎が走りだしそうな気配だ。【佐井陽介】